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『ミレニアム世代』と呼ばれる才能豊富な世代が最高学年になったとして注目されている2018年夏の甲子園

具体的には大阪桐蔭の根尾昂選手や藤原恭大選手、さらには報徳学園の小園海斗選手などが注目されていますよね^^

他にも横浜高校の万波中正選手や金足農業高校の吉田輝星投手なども必見の選手だと思います

そんな中今回の記事では選手ではなくある監督に注目してみたいと思います

その監督は花巻東の佐々木洋監督であり、2018年の甲子園でも花巻東を率いて出場していますよね

花巻東高校と言えば大谷翔平選手を始め菊池雄星投手や岸里亮祐選手、高橋樹也投手など多くの名選手を輩出した高校として知られています

当然ながらそのような名選手を育てたのは他ならない佐々木洋監督のわけですが、多くの名選手を輩出する彼の指導法とは一体どのようなものなのでしょうか?

今回の記事では花巻東の佐々木洋監督について詳しくまとめていきたいと思います^^

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佐々木洋 プロフィール

  • 【生年月日】:1975年7月27日
  • 【出身高校】:黒沢尻北高校
  • 【出身大学】:国士舘大学
  • 【コーチ歴】:横浜隼人高校コーチ
  • 【監督歴】:花巻東高校監督(2002~)

佐々木洋監督は黒沢尻北高校を卒業後、国士舘大学の野球部で活躍

大学を卒業すると神奈川県の横浜隼人高校のコーチを経て、2002年に花巻東高校の野球部監督に就任しました

2005年の夏には就任後初の甲子園出場を果たし、2009年には菊池雄星投手を率いて岩手県勢初となる選抜準優勝を果たします

また2012年の夏にもチームをベスト4へと導いており、緻密な機動力野球が売りとした名監督の1人ですね^^

佐々木洋の指導方針

佐々木洋監督は花巻東高校の監督として有名なのですが、彼には『人格者』のイメージが強くないですか?

まぁ人によって印象は違うかもしれませんが、私としては彼には非常に人間性のしっかりとした人物だという印象があります

その人間性は彼の言葉にも表れており、以前佐々木監督はこのようなことを語っていました

教育もしっかりして、尚かつ勝たせるのがプロ。教育だけに走ってもダメだと思いますし、勝利だけに走ってもダメだと思うので、いつまでもそういうプロであり続けたい

このような言葉には佐々木監督の人間性がはっきりと表れているのではないでしょうか?

やはり監督としてはチームを勝たせなければならないのですが、その一方で「勝てばいい」などという勝利至上主義のような選手を育ててはダメだと考えているのでしょう

世間の監督の中には「教育が一番必要だ!!」などと語る監督もいるのですが、教育したところで勝てなければその人の下には選手は集まりませんよね^^;

監督である以上選手の人間性を育みながらも、それと同時にアスリートとしての強さも求めなければなりません

このような2つの目標を同時に追いかけることが出来るのが佐々木監督だということです

そして彼は上記の言葉のように人間性の教育を中心に据えた指導法を実践しているようですが、その中にどのようなものがあるのかということを見ていきましょう^^

結果ではなく取り組む姿勢を重視

佐々木洋監督は選手が残した結果だけではなく、日頃の練習への取り組む姿勢も重視しているようです

彼の言葉にこのようなものがあります

「日本一を目指すなら、日本一の全力疾走をしよう。日本一のカバーリングをしよう」

日本一の結果を目指すのであれば、1つ1つの細かい行動でも日本一と言える行動をしようということですね^^

このような佐々木監督の教えもあってか、現在西武ライオンズで活躍している菊池雄星投手も自身の高校時代に関して「日本一にはなれませんでしたが、練習への取り組みは日本一でした」と話しています

失敗を成功につなげる

「失敗を成功につなげる選手は一流。責任を転換して失敗を繰り返すのが二流。三流は自分が失敗したことすら気づかない」

佐々木監督曰く世の中には失敗を活かす人間と失敗でダメになる人間の2通りの人間がいるといいます

もちろん佐々木監督が選手たちに臨むのは前者の姿勢なのでしょうが、佐々木監督はこのような失敗は本当の失敗ではないと考えているようです

本当の失敗とは成功の前で諦めることであり、成功の反対は失敗ではなく何もしないことだというのです

確かに失敗しても挑戦を繰り返せばいずれは成功にたどり着けるかもしれませんが、挑戦することを止めてしまえば成功は絶対に出来ませんよね

当然佐々木監督は選手たちが本当の失敗をすることは望んでおらず、彼は選手に向かってどんどん失敗しろとさえ言うといいます

成功する前には何度も失敗するかもしれませんが、大切なのはその中からどれだけのものを学び、そして活かせるのか

失敗には必ず原因があり、その原因は成功のヒントになると語っています

このように佐々木監督は積極的に失敗し、そしてその失敗から多くのものを学んで再び挑戦することの大切さを選手たちに伝えているようです^^

監督が出しゃばってはいけない

佐々木監督は2002年に花巻東高校の監督に就任したのですが、当初は公立校にあっさり負けてしまうほどの弱さだったといいます

当然佐々木監督は頭を悩ませていたのでしょうが、そんな花巻東高校の練習を見に来た恩師からある強烈な一言が告げられました

それは「お前が練習の邪魔をしている!!」というもの

要は佐々木監督があまりにも選手にあれこれと指示を出し過ぎてしまったせいで、選手自らが考える機会を奪ってしまっていたのですね^^

そのため恩師にその一言を告げられてからは、佐々木監督は選手たち自らに考えさせることを重視したといいます

具体的には選手たちに練習メニューを考えさせ、自らは要所要所で選手に提案やアドバイスをすることにとどめ、選手たちの自主性を邪魔しないように心掛けたのです

すると選手たちは佐々木監督のアドバイスを受け入れながらも徐々に自主的に深く考え、自ら率先して練習に取り組むようになったといいます

このようなプロセスを経た佐々木監督はこのようなことを語っています

「監督が主人公のうちは勝てない、監督はあくまで演出家、選手達をいかに主人公にするか」

監督がチームの主人公でダメだと語っているのですね^^

あくまで中心は選手であり、選手が自立したチームを作らなければならないと考えているようです

特に日本ではこのような選手中心の指導法があまり一般的ではないと思うため、是非とも佐々木監督を筆頭に日本中の指導者がこのような指導法を実践して欲しいものですね^^

目標と目的を大切にする

これは少し指導法から逸れますが、佐々木監督は目標と目的の2つを掲げているようです

  • 目標・・・岩手県出身の選手だけで日本一になる
  • 目的・・・地元の方々に勇気を与え、元気になってもらうこと

この2つを佐々木監督は目標、目的として掲げているのですね

そしてここで大切なのは目標が達成できたからと言って、目的が達成されたわけではないのです

私自身この記事を書いていてハッとさせられましたが、確かに目標と目的は違い、さらにはどちらも達成できないと意味がありませんよね

例えば目的は幸せになることであり、そのための目標がお金持ちになることだとします

しかしお金持ちになるために体を壊してまで働いてしまうと、例え目標は達成できても目的は達成できないと思います

もちろん目標を設定するだけでも良いかもしれませんが、何故その目標を達成したいのかという目的も考え、目標と目的の2つを達成しようとする姿勢は非常に大切のような気がします^^

感謝とは元をたどるということ

花巻東高校には広島にドラフト3位で入団した高橋樹也選手という投手がいました

彼は甲子園でエースとして活躍すると大会後のU-18にも選出され、秋のドラフトでは見事3位で広島に入団したのです

普通の高校生であれば有頂天になってもおかしくないのですが、そんな高橋投手に佐々木監督が掛けたのが次のような言葉でした

「元をたどって考えなさい」

この言葉の意味は、色々な人に助けられて今の自分があるということを自覚しなさいという意味でした

今の自分があるのは多くの人にお世話になり、助けてもらったからということを自覚しなさいということですね^^

当然ながら成功は1人で成し遂げることは出来ません

様々な人が応援し、支えてくれることで人は目標を達成することが出来るのだと思います

佐々木監督は甲子園で活躍しドラフトで上位指名された高橋投手にこのように感謝の大切さを伝えたのですね^^

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大谷翔平が大切にしている教え

続いては花巻東高校出身であり現在はメジャーのエンゼルズで大活躍している大谷翔平選手が大切にしている佐々木監督の教えを見ていきましょう^^

『権利と義務』

この言葉はあるインタビューで「一番好きな言葉は何?」と尋ねられた際に大谷選手が発した言葉でした

花巻東高校の野球部の総部員数は100人を超えているといいます

そんな中ベンチ入りすることができる選手は20人であり、その中でも実際にグラウンドに立ってプレーできるのは9人のレギュラーと数人の選手だけとなります

総部員数が100人を超える中で実際にグラウンドでプレーできる人間は10人ちょっと程度なのですね

そんな状況の中で佐々木監督が特にレギュラーメンバーに対して大事にするように語った言葉が『権利と義務』でした

『義務と権利』

ベンチ入りした20名は
ベンチに入れなかった仲間たちの分も
全力でプレイする義務がある
ベンチ入りできても
打席に立てない仲間もいる
グラウンドに立ったものには
全力で走り抜ける権利がある
『義務と権利』
その言葉を忘れるな

『Number』2015年 6/18号

100人を超える大所帯の中でベンチ入りし、尚且つ試合に出場することが出来る選手は、試合に出る権利を得たと同時に全力でプレーする義務があるということですね^^

ベンチに入れなかったメンバーの事を考えれば試合で手を抜くことなど絶対に出来ません

このようなベンチ入り出来なかった選手の事も考えてプレーをするということの重要性を伝えた言葉が大谷選手の胸に強く残ったということですね^^

『先入観は可能を不可能にする』

これは私が見た中で最も印象深かった言葉でした

その理由は何もこの言葉が良い言葉だからというわけではなく、まさに大谷選手にとって最も大切な言葉だからなのですね^^

大谷選手は高校入学当時に150kmを目標にしていこうと考えていたそうです

しかし佐々木監督からはその意見は却下され、160kmを目標にしようと言われたのですね

当然当時の大谷選手は無理じゃないかと考えていたのだそうですが、佐々木監督の言葉もあり最初から出来ないと決めつけるのは辞めようと考え直し、160kmを目標に取り組んだといいます

その結果最後の夏では岩手大会で160kmを計測するのですが、この結果をもたらしたのは間違いなく佐々木監督の言葉があったからですよね

ちなみにその時の動画はこちらとなっています

そしてこの佐々木監督の言葉がプロ入り後の大谷選手を支えたのは言うまでもありません

高校卒業後大谷選手は日本ハムに入団するのですが、当時は「二刀流をやりたい」と語ると多くの野球評論家から否定的な声が上がりました

その中にはあの野村克也さんの存在もあり、ノムさんを筆頭に多くの野球評論家が「バカげてる」「不可能だ」などと大谷選手の挑戦を無理だと批判したしたのですね

しかしその結果大谷選手はどうなったでしょうか?

この記事を読んでいる人であれば当然ご存知だと思うのですが、彼はそのような声をひっくり返し、見事二刀流として大活躍しましたよね?^^

もし野球評論家の声に耳を傾け「皆が言うように二刀流なんか無理なのではないか?」と大谷選手が諦めていたら今の活躍はなかったことでしょう

プロ入り後も佐々木監督の言葉を大切にし、先入観で物事を決めつけなかったからこそここまでの活躍が出来たのですね^^

ちなみにノムさんは当初は大谷選手の二刀流挑戦を「プロ野球を舐めるな!!」とバッサリ斬って落としていたのですが、その後180度意見を変え「大谷さんすいませんでした」と自らの誤りを認めました^^

詳しくはこちらの記事をどうぞ

【関連記事】

>> 野村克也が大谷翔平に二刀流反対論を撤回し謝罪!!大谷に対する野村の本音とは!?

『“楽しい”より“正しい”で行動する』

大谷選手が大切にする佐々木監督の言葉の最後は「“楽しい”より“正しい”で行動する」という言葉です

大谷選手は自らの行動についてこのように語っています

『自分に制限をかけて行動することが大事で、それが出来る人が大人なんだと思います。たとえば、誰だって厳しい練習は楽しくない、やりたくない。でも、成長のために必要だとしたら、自分から取り組まないといけない。今の自分はまだまだですが、何が正しいかを考えて行動しようと意識するようにはしています』

相変わらず非常に大人びた考え方をしている大谷選手ですが、このような行動の根底には佐々木監督の言葉があるのですね

大谷選手は野球選手としてだけではなく普段から“正しく”あろうとしているようで、道にゴミが落ちていたら拾うということを心掛けているようです

それは、野球を離れたところでも同様。生活における行動の一つひとつ、たとえば「ゴミが落ちていたら拾う」といったレベルのことから「正しく」あろうと心がけている。

大谷『そのほうがスッキリとした気持ちでゲームに臨めますし、自分に運気が回ってくるんじゃないかと思う。他人がポイって捨てた運を拾っているというか。知らんぷりして前を通り過ぎても、(ゴミに)”お前はそれでいいのか?”って呼ばれている気がして戻って拾う。まあ、悪いことをするよりは善いことをした方が気持ちいいですから(笑)』

今の大谷選手の活躍ぶりを見ていると、普通に考えれば天狗になってもおかしくないような状況ですよね

しかし彼は素直に高校時代の恩師の考えに従っていることが分かります

このような謙虚で素直な姿勢が今の大谷選手を作っていると言っても過言ではないかもしれませんね^^

今回のまとめ

今回の記事では大谷選手の恩師である佐々木洋監督の名言について見ていきました^^

佐々木監督は人格者という印象が非常に強いのですが、やはり彼の名言は素晴らしいものばかりでしたね

花巻東高校からは大谷選手や菊池雄星投手を始めとして数多くの名プレーヤーが排出されていますが、その基礎はこの佐々木監督の下で形成されたということです

高校野球は教育を大切としながらもその一方で勝利至上主義のような監督がいるのも事実だと思います

試合に勝つことや強くなることを求めすぎるあまり教育のような心の成長を忘れ野球の技術ばかりを追い求めてしまうのですね

もちろんそれはそれで良いのかもしれませんが、やはり私は佐々木監督のような教育も技術も大切にするような監督の方が立派だと思ってしまいます

もしかすると教育を大切にするあまり野球の技術の成長が遅くなってしまうこともあるのかもしれませんが、それでも佐々木監督にはこのような姿勢を崩さないで欲しいものですね

何も最後の大会でどれだけ勝ち進んだだけが監督を評価するポイントではないと思います

その野球部を卒業した後に選手たちがどのような進路に向かい、どのような人間になったのかも監督の評価ポイントの1つではないでしょうか?

これからも野球の技術だけでなく人間性の教育も大切にするそのスタンスは絶対に崩さないで欲しいものですね^^

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